闇サイト殺人事件の神田司の死刑が
2015年6月25日朝
名古屋拘置所で
執行された。
犯行に及んだグループの男３人は、面識はなく、
携帯電話の闇サイト「闇の職業安定所」で
知り合った3人だった。
「闇の職業安定所」は、犯罪者を募集する闇サイトで、
無職の川岸健治(当時４０歳)が募集の投稿をし、神田が加わった。
事件が起きたのは2007年8月24日午後10時頃。
名古屋市千種区で帰宅途中の会社員磯谷利恵さん(当時３１歳)を
車に連れ込んで、手錠をかけて拉致。
現金約6万円とキャッシュカードを奪った。
さらに包丁で磯谷さんを脅し、キャッシュカードの暗証番号を聞き出した。
8月25日午前0時頃、
愛西市佐屋町の駐車場で
磯谷さんは
「殺さないで下さい」
「話を聞いて」
と何度も命ごいをしたが聞き入れられず、
磯谷さんの顔に粘着テープを巻きつけた上にポリ袋をかぶせ、
ハンマーで頭を数十回めった打ちにし、
遺体を岐阜県瑞浪市の山中に埋めて逃走した。
磯谷さんの死因は窒息死とされている。
この男ら3人以外に男がもう1人
「闇の職業安定所」で知り合って行動を共にしていた。
一緒に女性拉致事件の前日に名古屋市内の事務所に窃盗目的で侵入したものの、
途中で怖くなり逃げ出し
女性拉致事件直前の時間に警察に自首している。
女性を殺害した翌日の8月25日午後1時になり、
容疑者のうちのひとりが愛知県警に
犯行をほのめかす電話をし、逮捕に至った。
警察に事件に関与したことを話した理由は
「死刑になりたくなかったから」
とのことだった。
報道で「犯罪の温床」と大きく取り上げられた
闇サイト「闇の職業安定所」は
8月27日に閉鎖された。
また被害者の磯谷さんは趣味のブログを公開しており、
そこには磯谷さんに対し哀悼のコメントが殺到した。
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磯谷さんの母親が
マスコミ宛に
「もう少しで自宅につけたのに」
「犯人を絶対に許せない」
との手記を寄せた。
のちに母親は容疑者らを極刑にするために陳情書の署名を集めるホームページを設立し
2007年10月に10万人、
2008年12月に目標の30万人を超える署名を集めた。
海外に住む日本人や外国人の署名もあったという。
なお、被害者磯谷さんの母親は
今も容疑者3人全員の極刑を求めている。
なぜ、
残りの二人は死刑にならないのか・・・
磯谷利恵さんのご冥福を祈りたい。
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